この記事ではクリスタ(クリップスタジオ)EXとPROのどっちを選ぶべきなのかについてお伝えします。
10年以上クリスタ(クリップスタジオ)を使ってきた実体験を通しての結論は以下のとおりです。
- 複数枚の漫画や3秒以上のアニメーション制作が主な作業→CLIP STUDIO PAINT EX
- クリスタの全機能を使いたい→CLIP STUDIO PAINT EX
- イラスト制作と4コマ漫画が主な作業→CLIP STUDIO PAINT PRO
- 迷ったら→CLIP STUDIO PAINT PRO
費用面で問題がなければ上位版のクリスタEXを選んでおけば間違いないということになりますが、できれば費用を抑えつつ満足して使いたい!と思っている方も多いはず。
この記事ではクリスタEXとPROの機能面の違いや価格の違いなどを比較して、あなたの「どちらを選ぶべき?」にお答えします。
クリスタEXとPROをすぐに購入したい人は下のボタンから公式サイトを、機能面や費用などの違いを詳しく知りたい人はぜひこの記事をチェックしてください。
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クリスタ(クリップスタジオ)EXとPROの違い
クリスタ(クリップスタジオ)EXとPROの違いを、機能面と価格面の2つに分けて解説していきます。
大まかに言うとクリスタPROはイラスト制作向けの手頃なグレードであり、クリスタEXはPROにマンガ・アニメ制作関連の高度な機能が追加された上位版のグレードと言えます。
さらに詳しく説明していきます。
クリスタ(クリップスタジオ)EXとPROの機能面の違い
※↑画像はクリックすると拡大できます
クリスタ(クリップスタジオ)の公式サイトにはこのような機能の比較表があります。
表からわかるとおり、クリスタPROにはイラストを描くのに充実した機能が備わっています。
実際、私もイラスト制作と1枚の漫画制作ではPROの機能で事足りています。
一方でクリスタEXはというと、PROにさらに漫画やアニメーションのプロ使用版を追加したイメージですね。
この表のクリスタPROにはなくて、クリスタEXにある機能について詳しく解説していきます。
①複数ページの管理
複数ページの管理が必要になるのは漫画を描くときです。
クリスタPROだと1ページずつしか保存(管理)ができません。
なので10ページの漫画を描く場合は10ファイル保存することになります。
一方でクリスタEXだと1つのファイル内で10ページまとめて保存(管理)できるのです。
1ファイル内で管理できるとどんな時に便利なのかというと以下のような時です。
- ページ間に新規ページの追加(1ページ目と2ページ目の間など)
- ページの入れ替え
- 複数枚を追加
クリスタPROで上記の作業をするとなるとそれぞれのファイルを新規で作っていくのでファイル数が膨大になるし、並び替えの場合はファイル名の変更なども必要になってしまいますね。
②複数ページ作品の印刷・書き出し
複数ページ作品の印刷や書き出し作業はクリスタEXであれば数分で終わります。
また写真からもわかるように多くの形式で書き出しができます。
ところがPROの場合は1つ1つのファイルを開いて書き出し設定をして書き出すことになり、かなり作業工程が多くなります。
1、2枚ならできますが、10枚ぐらいを超えるとこの作業だけでも数十分の時間が取られてしまいます。
この作業の繰り返しはストレスになりそう、と想像する人も多いかと思います。
③LT変換機能
LT変換機能とは3Dデータや写真を取り込んで線画とトーンに変換させる機能です。
※LTのLは「ライン」でTは「トーン」のことです。
主な使用用途としては漫画の背景となります。
3Dデータや写真を漫画の背景に使いたいときはこの機能を使うことで簡単に短時間で背景画像が作れます。
④チーム制作機能
チーム制作機能とはクラウドにある1つのファイル(複数ページ作品に限る)を複数のクリスタ(クリップスタジオ)EXユーザーが制作編集できる機能のこと。
イラストではチーム制作はあまりないと思いますが、複数枚の漫画を描く場合にはチーム制作機能を利用すると便利ですね。
チームで線画や背景、トーンなどで作業を分けている場合はそれぞれが自身のパソコンやタブレットで作業することができます。
ただし同時間に複数人でのアクセスはできません。
以前にクリスタEXには「共同制作機能」というものがあり、その機能はパソコンでしか利用できず、さらにパソコンのOSが同じでなければいけないので共同制作機能を使いたいと思っても使えなかった人も多かったのです。
その点で「チーム制作機能」ではクラウド上のファイルを利用するので、作業する人が別のOSでも別の機種(パソコン、タブレット、スマートフォンなど)でもチーム作業に参加することができるようになっています。
⑤プラグイン機能
クリスタ(クリップスタジオ)EXではプラグインで機能を追加することができます。
上の写真は無料で使えるプラグインの一部です。
これは漫画制作だけでなくイラストに活かすこともできる機能です。
ただしデバイスによっては一部使えない機能があるので使用前に確認してくださいね。
⑥ストーリー作成支援機能
漫画制作に役立つ機能です。
漫画のセリフを入れる作業の時に大活躍する機能なんですね。
クリスタ(クリップスタジオ)PROだとページ毎にテキストを入れてセリフの位置に移動させて保存して、次のファイルを開く…という気の滅入る作業を続けていくことになります。
EXの「ストーリーエディター」を使うと複数ページ作品のセリフを全部一括管理できるようになります。
一括画面でセリフを管理できるため、簡単にセリフの修正ができます。
この機能があることでかなりの時短になりストレスから解消されます。
⑦入稿支援機能
同人誌やZINEなどの印刷会社への入稿用データの作成をサポートする機能がついています。
同人誌のグッズや出版を手がけている会社ではクリスタ(クリップスタジオ)EXでの入稿の仕方などが掲載されている場合もあります。
⑧プロ向けアニメーション制作機能
クリスタ(クリップスタジオ)EXにはプロ向けのアニメーション制作機能が搭載されています。
PROでもアニメーション機能はついていますが、3秒までという制限があります。
3秒以上のアニメーションを作りたい場合はEXの機能が必須になります。
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クリスタ(クリップスタジオ)EXとPROの価格面の比較はこちら!
クリップスタジオEXとPROの価格を表にしてみました。
一括買い切りの場合、4倍以上の差があることがわかります。
PRO | EX | |
ダウンロード版 | 5,900円 | 24,900円 |
パッケージ版 通常版 | 8,000円 | 35,000円 |
パッケージ版 ガイドブック付 | 9,500円 | 35,5500円 |
使える末端はPC(Windows,macOSを搭載した機器)のみ
クリスタVer.2.0(2023年)からは機能拡張などのアップデートもしたい時はアップデートプランの申し込みが必要になりました。
PRO→1200円/年
EX→3400円/年
PRO | EX | |
1デバイス契約(月払い) | 480円/月 | 980円/月 |
1デバイス契約(年一括払い) | 2,800円/年 | 7,800円/年 |
2デバイス契約(月払い) | 800円/月 | 1,380円/月 |
2デバイス契約(年一括払い) | 4,800円/年 | 10,800円/年 |
プレミアム(月払い)※4台まで可 | 980円/月 | 1600円/月 |
プレミアム(年払い)※4台まで可 | 5,900円/年 | 12,800円/年 |
スマートフォン(月払い) | 100円/月 | 300円/月 |
スマートフォン(年払い) | 700円/年 | 2,000円/年 |
使える末端はWindows,macOS,iPad,iPhone,Galaxy,Android,Chromebook
スマートフォンプランはiPhone,Galaxy,Androidのみ
※スマートフォンプランは1日1時間無料で使うことができます。
※1日1時間以上使う場合はスマートフォンプランの申し込みが必要です。
※サブスクにはアップデートプランは必要ありません。
買い切りの場合は最初にお金を払うので、その後支払いは発生しません。
サブスクリプションは契約している期間はずっと支払いが発生するので、期間が長くなるほど費用は高くなっていきます。
以上を踏まえて、「アップデートプランで追加される機能が絶対にほしい!」という人以外は買い切りの機能で十分だと思っています。
ただ買い切りは使える末端がパソコン(Windows,macOSを搭載した機器)のみなのでご注意ください。
私もパソコンはダウンロード版を買い切りで使っていますが、特に不自由もなく快適に使えているので買い切りがおすすめです。
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クリスタ(クリップスタジオ)EXとPROどっちがいい?選ぶ時のポイント
ここまで機能面と価格面での比較をしてきたので、実際にあなたにはクリスタ(クリップスタジオ)EXとPROのどっちがいいのか?について解説します。
結論としては下記の通りです。
イラストと複数枚の漫画と長めのアニメーション制作→CLIP STUDIO PAINT EX
イラストと簡単なアニメーションと単ページの漫画制作→CLIP STUDIO PAINT PRO
クリスタ(クリップスタジオ)EXはPROのどっちがいいのか?を選ぶ時、鍵となるのは複数枚の漫画を描くのか?と3秒以上のアニメーションを作るのか?の2点ですね。
複数枚の漫画を描きたい!3秒以上のアニメーションを作りたい!こういう人は機能上クリスタEXを選びましょう。
逆にイラストを描きたい!3秒以内のアニメーションで大丈夫!という人はクリスタPROで十分ということですね。
クリスタ(クリップスタジオ)EXとPRO迷ったらPROを選ぼう!
もしそれでも「まだどっちがいいのかわからない」という人は、迷わずにクリスタ(クリップスタジオ)PROを購入してください!
なぜなら価格面でクリスタ(クリップスタジオ)PROからEXにアップグレードしても価格面で損をすることがないから。
一括買い切りの場合、クリスタPROバージョン3からクリスタEXバージョン3にアップグレードするのに優待価格で19000円(税込)かかるのですが、実はこの価格は購入金額の差額と同じです。
PRO | EX | |
ダウンロード版(税込価格) | 5,900円 | 24,900円 |
24900円−5900円=19000円ということです。
またサブスク契約の場合はプランを変更すると下記の通り残り日数分の返金があります。
出典:CLIP STUDIO PAINT PROクリスタ公式サイト
まずクリスタ(クリップスタジオ)PROを契約しておいて、もっと複数枚の漫画や長いアニメーションを作りたくなったらEXにアップグレードするという考え方で良いと思います。
【補足】クリスタPROバージョン2からクリスタEXバージョン3にアップグレードする場合は優待価格で21,300円(税込)かかります。
公式サイトで詳細を見てみる!
クリスタ(クリップスタジオ)EXとPROはどんな人におすすめ?
- 漫画が中心
- アニメーションは3秒以上
- イラストが中心
- 漫画は4コマ漫画や数ページ
- アニメーションは3秒以内
- EX購入まで思い切れない
漫画制作や3秒以上のアニメーションの制作が中心の人はクリスタ(クリップスタジオ)EX一択です。
イラストが中心でさらにEXの購入に迷いがある人はクリスタ(クリップスタジオ)PROを選んでおくとあとから差額でアップブレードできるので安心です。
クリスタ(クリップスタジオ)EXとPROの違いのまとめ
この記事ではクリップスタジオEXとPROの違いを機能面と価格面で比較して、あなたにはどっちがいいのか?について解説しました。
- クリスタ(クリップスタジオ)PROはイラストと3秒以内のアニメーションの制作ができます。
- クリスタ(クリップスタジオ)EXはPROの機能に漫画の一括編集と管理機能、3秒以上のアニメーション機能などが追加された上位版になります。
- クリスタEXの価格は一括買い切りとサブスクで比較してみると、PROの2倍から4倍ぐらいの価格になっています。
- どちらを購入するか迷った場合はクリスタPROを購入しておくと価格面で損がありません。
このような違いを理解すると自分にはクリスタ(クリップスタジオ)EXとPROのどっちが必要なのかわかってきます。
クリスタ(クリップスタジオ)には無料体験期間があるので実際に使ってみるのがあなたの悩みを解決する一番の近道かもしれません。
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